世のよろず商品の選び方草紙

輸入雑貨屋歴10年のキャリアの視点から、モノ選び、商品選びについてプロ目線で語ります

お酒の選び方

剣菱、その楽しみ方と燗のしかた、日本酒のはなし

2016/10/16

 

剣菱の楽しみ方に入る前にちょいと知ってほしいことがありまして、まずはそこからお話しさせていただきます。

お酒というやつは、古今東西のどの酒をとっても、どれも旨いのですが、そのお酒を2つの種類にわけることができるんですね、その分け方で、飲み方、楽しみ方が変わるってのが今回のお話なんです。

じゃあ、どうやって分けてんだよ!ってことですが、これはいたって簡単で、

お酒を飲むときに、食べものを一緒に口に含むか?含まないか?

ってな分け方なんです。
モルトウイスキーやバーボン、ブランデーなどは、お酒だけを口にいれて香りや味わいを楽しみますよね。

わかりやすいところだと、ワインはお食事といっしょにとりますよね。

で、わたしたちの日本酒はどうでしょう?

日本酒は、「食べ物と、いっしょに口の中にいれる」タイプのお酒 なのです。

剣菱

(写真:コンピューターの前の剣菱)

この、「日本酒は食べ物といっしょに口の中に入れるお酒」として作られてるんだってこと、これが見落とされがちですが、いちばん重要なんです、覚えておいてくださいな。

剣菱の話なんですが、筆者などがあれこれと、薀蓄をたれる前からずっと評価されてる素晴らしいお酒なんですよね。
理由は、味と日本酒度などの微妙な関係だと思います。
日本酒度がこうだから、こうなんだっていうような簡単にわりきれるような物ではなく、絶妙なバランスの上に成り立っておられます。それで筆者がもっとも剣菱が良いと思ってる点がですね、

食べ物と一緒に口中へ入れ、もぐもぐと咀嚼していいるうちに、剣菱と食べ物が最上のハーモニーを奏でる瞬間が、安易に訪れてくるところ。

なのです。

これは、剣菱がちょうどよい普通というか、ストライクゾーンというか、中立的で縁の下の力持ち的な味わいの性格・味わい・存在感だからです。
引きすぎず、前に出すぎずのこの感じ、どちらかというとちょっと半歩引いている感じ。

この「ちょうどよさ加減」こそが、剣菱が大好きな理由です。

相手を選ばず、最高の結果を引き出してくれるのです。 主役級が2人いるという感じですかね、勝新と三船が共演です。 お互いにの味の深さをグレードアップさせます。 煮物だろうが、焼き魚だろうが、相手がどんな食べ物でも華麗にダンスを舞いあげるわけです。

剣菱のおいしさ、すなわち口中に剣菱と食べ物を同時に入って、咀嚼、そして味覚がミラクルを起こすところをぜひとも皆さんにも味わっていただきたいです。

「日本酒は、食べ物と同時に口に入れるお酒」

これをこころがけるだけで美味しさの幸せ指数がアップします。

一番よくわかるのは、魚の干物です。

さかなの干物を口に入れて、もぐもぐと噛んで、だしのような味と香りが、ふあんと出てきたころに、剣菱をチョイとひと口すすって、口中でもぐもぐもぐと噛みつづけます。 この時に発生する、言葉でたとえようのない「美味しい味覚」を味わってみてください。 これこそが、日本酒の真の醍醐味と筆者は思っております。日本酒の味と、料理の味の掛け合わせこそが、まさに日本酒、剣菱の真の実力ではないでしょうか?

お鍋にはもちろん、お料理自体にも日本酒をいれることは、多々ありますよね。日本酒自体、それすなわち「旨み」。そして、「旨み」は単独ではなく、「旨み」x「旨み」によって指数的に美味しさが爆発するしくみで、これはよく考えられたものだなあと日本人の先人の知恵に脱帽ですね。わたしたちは飲んで飲んで飲みまくることでその素晴らしさを称えたいです。

おっと、大切なことを言い忘れておりました。

剣菱は、お燗で飲むのが良いです。

燗は、電子レンジで行わず、「ちろり」を使って湯で温めたほうが美味しいです。 「ちろり」の燗は、レンジの燗より断然美味しいです。 おそらく、加熱・温度上昇の速度が味わいに影響しているとおもわれます。ちろり
(写真:筆者のちろり)

剣菱の燗は、温度40℃をおすすめいたします。
いろんな温度で、剣菱を燗してみたところ、40℃がぴったり来ます、おそらく「香り」が最大値になるとでもいうのでしょうか。 ちなみに、温度計ではかっていますので間違いありません。

実は、昔に、蔵元の剣菱酒造株式会社さんに電話して、剣菱の燗の温度を聞いたこともございます…。

「ちろり」でお燗した、40℃の剣菱と、お料理をぜひとも楽しんでください。
ちょっとしたおつまみと、剣菱のお燗で平日の晩酌も、ご満悦、家庭円満です。

 

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