これは吉本のお笑い芸人・陣内智則のラジオ番組に投稿された怪談話です。

「ベタな幽霊」

タクシーの運転手さんが、夜中タクシーを流していたそうなんです。

道のはじに、白い服を着た女の人が手を挙げてタクシーを呼んでるんですね。

タクシーの運転手さんは思いました。

「ベタやなあ」

「こんな夜中の一本道の夜の2時。白い服で長い髪の女が手を挙げて、ぼうっと突っ立っとる。こんなベタがあるか、こんなベタな幽霊おるんかい!」と

運転手さんは、その女を乗せ、女は行き先をいいました

「○○までお願いします」

それがまた、もういわゆる山のど真ん中で、道もないようなさみしいところで、運転手さんは、

「そこに夜中の2時に行ってくれって、どれだけベタやねん!!」

運転手は行くすがら、バックミラーを何回か見たんですね。これどうせ、うしろの座席をふり返ったら、シートが濡れてるってパターンだろうと。

「まだおるな」

「ああ、まだおるな」と

ずっと女はいたんですね。

タクシーは走って、山道でもうこれ以上入れない、行き止まりのところにたどり着いたんです、そしたら後ろに女がいないんです。

「やっぱり!これまたシートがびっちょり濡れとるパターンやろ」

って、パッと後ろをふり返ったら

「見つけてくれてありがとう」

って声が

「何?なに?、『見つけてくれてありがとう』って?

パッとフロントガラスの上見たら、そこに首つり死体があったんです。