ちきりんさんのTwitterフォロワーなので、もれなく「悩みどころと逃げどころ」の発売を知ったわけです。

即購入して読んでみました、そして感想を書いてみました。

キーワードは「学校的価値観」

学校的価値観という言葉が出てきます。

いかにもちきりんさんらしい言葉のチョイス、ナイスなところをサクっとえぐってきたね!

ちきりんさんの本でよく言われている「自分の頭で考える」の対義語が「学校的価値観」になるべく配置されたのでしょうか。

学校ってなんだ?という疑問とも、学校の良くないところ、みたいな先入観とまざりあって、出会ってすぐに胃袋までストンと納得できる言葉ですね。

そんで、この学校的価値観と対比をなしているゲーマーの生きる神がウメハラダイゴさんなんですよね。

ウメハラさんは、学校的価値観の反対の概念を人間にして実行させてみたって人なんです。

他人の考えを容易にインストールしない。

自分できゅうきゅうに考え切ったうえで、自分の行動を決定しているのです。

この、ぞうきんをもう絞れないぐらい絞り切った感じのウメハラさんの自分独自の価値観の積み重ね方に、さすがのちきりんさんも大いにびっくりされている。

取材対象としてのウメハラさんの純度の高さ、それを選んだちきりんさん、着眼点が素晴らしいとしかいいようがないです。

二人の意見を対比させてるので読みやすい

インタビュー形式になっていて、ウメハラさんとちきりんさんがしゃべり言葉の文章がすすみます。雰囲気も砕けているのでとても読みやすい。

一つのテーマを二人の意見が対比的に照らされるので、抽象的なテーマで会話をしているのに輪郭をつかみやすく、心地よく読めました。

このあたりの、対比・比較するテクニック、ちきりんさんだなあと感心。

マッキンゼーの安宅和人さんのイシューから始めよも、よく読むのですが比較するようにと繰り返し強調されています。

このあたり、マッキンゼーの基本メソッドなのかな?と思ってしまいました。

印象付けたり、強調したりするのに会話で対比するテクニック、参考になります。

「自分の頭で考えろ」というメッセージ

まとめると、「自分の頭で考えよう」ということを、ウメハラさんの生き方を実例、挫折と栄光なんかのエピソードにまぶして食べた感じがしました。

またしても安宅和人さんも、自分の頭で考えろって言ってたなあとシンクロ。

そもそも、自分の頭で考えてない人がそんなに多いのだろうか?と僕は思ってしまいます。きっと多いのでしょうね。

むかしインストールしてもらった学校的価値観ではなく、自分の頭で考えて行動すること。

そうすれば人生が楽しくなるよっていうメッセージを感じとりました。

ちきりんさんの本のなかではビジネステイストが薄いし、なんといってもウメハラ氏の気配を感じ取ることができる素晴らしい本です。

僕が感動したのは、ウメハラさんんが大会優勝を寄付したくだりです。

かっこよすぎる!と感動してしまいました。

人を感動させるのは、けっかももちろんですが何かを切り捨て我慢を積み重ねたオーラが出せるものなのかもしれません。

美しさは我慢のなかにあるのかもしれないと発見した気分です。

最後にですが、ちきりんさんや安宅和人さんの本やブログに影響を受けている僕でありますし、「自分の頭で考えよう」というメッセージには同感しておるのです。

しかし、いつか、ちきりんさんの本のタイトルが

「人工知能に考えさせよう」

になると思っています。大切で抽象的な問題を人工知能が考えたほうが結果が自分にとってベターである時代が来ると思います。

本の帯のコピーが

「まだ、自分の頭で考えてるの!?」

そんな、ことばがジョークになる手前の今を生きる、21世紀の名著だと思います。

自分って「まじめだな」とか、「固いって言われた」って方とかにおススメです、いい刺激になると思いますよ。